妊娠検査(妊娠の確認)
生理が遅れることで妊娠の可能性を感じたら、薬局などで妊娠検査薬を購入し、ご自宅で検査される方も多いかと存じます。しかしながら、市販の妊娠検査薬だと、「ハッキリと線が出ていない」「再検査したら反応が消えた」などご自身では判断が難しい場合もあります。また、生理周期の変動、ストレスや環境の変化などによって生理が遅れているというケースも考えられます。
妊娠していた場合には、妊娠初期はお腹の赤ちゃんの発育にとって重要な時期ですので、薬剤の服用や栄養面、風疹などの感染症、放射線照射、喫煙・飲酒など、お母さんが気を付けなければならないことが沢山あります。赤ちゃんの健全な発育とお母さん自身の健康のためにも、できるだけ早く妊娠を知ることが大切です。
そのため、妊娠の可能性を感じましたら、ご相談ください。医師が妊娠の確認を致します。また、生理が来たがいつもと様子が違う(普段と比べて出血が少ない、日数が少ないなど)といった場合も、お早めに受診ください。
検査に適した時期
最後の月経日から5週目以降(月経予定日から1週間後)
検査の方法
主に尿検査と内診、超音波検査(エコー)によって妊娠の確認をします。内診・超音波検査(エコー)ともに、痛みは特に伴いませんのでご安心ください。
妊婦検診
妊婦検診とは、妊婦さんの健康状態やお腹の赤ちゃんの育ち具合を診るための健康診査です。主な内容は、血圧、体重測定、尿検査(尿蛋白・尿糖など)、超音波検査(エコー)、血液検査、むくみの有無の確認などです。
当クリニックでは、妊娠初期~中期(妊娠20週頃)までの公費負担での妊婦検診を行っています。妊娠中は、自覚症状がほとんどないような些細な体調の変化であっても、何らかのトラブルが隠れている場合もありますので妊婦検診は必ず受けるようにしてください。
春日井市の妊婦検診対象者と持ち物
春日井市では、母子健康手帳別冊「母と子のしおり」内にある「妊婦健康診査受診票」にて健康診査を受けられます。春日井市以外(名古屋市、小牧市など)にお住まいの方についても応需いたしますので、ご相談ください。
対象者 | 春日井市に住民票を有する妊婦さん |
---|---|
持ち物 | 母子健康手帳、別冊「母と子のしおり」内にある妊婦健康診査受診票 |
転出・転入の際には受診票の交換が必要になります。詳細は各市町村へお問い合わせください。
妊婦検診の受診票で妊婦健康診査を受けるときは、受診票に表示してある検査についてのみ公費負担となります。医師の判断でこれ以外の検査や、健康保険が適用され検査や治療を行った場合は自己負担が発生します。
当クリニックには分娩施設はございませんので、分娩の際は他院へご紹介いたします(妊娠中期以降の検診は、分娩を行う病院で受けていただくことになりますのでご了承ください)。
こんな時は速やかに
ご受診ください
腹痛や出血、その他何らかの異常を感じられた際には、検診の日でなくともご連絡のちご受診ください。特に以下のような症状がある際は、医師にご相談ください。
- むくみ
- 吐き気、嘔吐
- 性器からの出血
- 腹痛
- 発熱
- 下痢
- 強い不安感
- 便秘
- いつもと違うおりもの
- 激しい頭痛
- つわりによる衰弱
- 動悸
- めまい
妊婦検診の内容
毎回共通する基本的な項目
健康状態の把握 | 妊娠週数に応じた問診・診察等を行います。 |
---|---|
検査計測 | 妊婦さんの健康状態と赤ちゃんの発育状態を確認する基本検査を行います(血圧、むくみ、尿検査(糖・蛋白)、体重、超音波検査 等) |
保健指導 | 妊娠期間を健やかにお過ごしいただくための食事や生活に関するアドバイスを行うと共に、妊婦さんの精神的な健康に留意し、妊娠・出産・育児に対するご不安やお悩み相談に応じます。また、家庭的・経済的問題など個別支援を要する方は適切な保健・福祉サービスが受けられるように、市区町村の保健師等と協力して対応いたします。 |
妊娠初期~中期(妊娠20週頃)に
必要に応じて行う医学的検査
妊娠初期~20週頃 |
|
---|
当クリニックで行っている妊婦検診は、妊娠初期~中期(妊娠20週頃)までの検診です。妊娠中期以降の検診については分娩を行う病院で受けることになりますのでご注意ください。
関連リンク:
春日井市ホームページ「妊婦・産婦健康診査について」
妊娠中の腹痛や出血など
緊急時のご連絡
「お腹が張っている」「破水した」「生理の時以上の多量の出血が見られる」など、緊急時は、落ち着いて、以下の内容をお電話口にてお伝え下さい。
- 1 氏名
- 2 診察券の番号
- 3 現在妊娠○○週○○日目か
- 4 分娩予定日はいつか
- 5 今までのお産の経験回数
- 6 お電話の理由
- 7 病院到着までどのくらいかかりそうか
妊娠に関するご相談
不育症のご相談
不育症とは、子宮の中に赤ちゃんを妊娠しても連続して2回以上繰り返して生児を得られない状態を指します。当院長は、名古屋市立大学病院産科婦人科にて長年不育症の治療・臨床研究に携わってきた経験があります。妊娠しても流産や死産を繰り返し、元気な赤ちゃんが生まれないことでお悩みの方はお気軽にご相談ください。必要時には名古屋市立大学病院産科婦人科不育症専門外来にご紹介いたします。
不妊症のご相談
生殖年齢に達したカップルが正常な性生活を行っており、避妊をしていないにもかかわらず1年間妊娠しない状態が続いている場合、不妊症と診断されます。不妊症の原因は、大きく分けると原因が女性にある「女性不妊」、男性にある「男性不妊」の2種類があります。そのため、必ずしも女性だけの問題ではありません。当クリニックでは、不妊症のご相談も承っております。お一人でお悩みにならずに、まずはご相談ください。